アンタレス

バットマン ビギンズのアンタレスのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
3.6
ブルース・ウェインは幼い頃に両親を失った。浮浪者に殺害されて。悪を憎み、打倒する力を求め放浪するブルースは、ラーズ・アル・グール率いる『影の同盟』と出会い、鍛えられてゆく。そして、腐敗の進むゴッサムシティでその力を振るうことを決意する。


バットマンの誕生に至るまで、そして厳しい闘いに足を踏み入れるまでを描く。
バットマン誕生までを丹念に描いているがその結果、退屈と感じてしまう部分も多い。しかし、中盤に差し掛かると一変する。マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンと、円熟の極みといえる域に達した役者たちが、物語を引き締める。
しかし、今作で最も輝いていたのは、彼らベテラン俳優達でも、主演のクリスチャン・ベールでもなく、スケアクロウのキリアン・マーフィである。スケアクロウのマスク越しに覗く目からは、引き込まれる魅力を感じる。これ以上ない最高の配役であり、作品の核だと感じた。
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