リメイク版を観て本家が観たくなり再視聴。
1976年の、プロダクションコードに縛られないハリウッド最高。
この時代ならではの物々しい雰囲気が好き。エクソシストとセットで極めるとより良。
決してこの映画はオカルトではない。
聖書の語る悪魔が現実と仮想世界を行き来する肌感覚を大事にしながら鑑賞することで、悪魔の現実味がそこはかとなく実感できる。
悪魔は存在する。
形而上ではない。
現実に古来から存在し、その夥しい佇まいを隠しながら生きてきた。
他者からすれば悪魔の存在を認めることこそ「キチガイ」だが、それもまた悪魔の持つ魔力ではないかと思う。
「悪魔の子は存在する」
そのスリルと期待を胸に、現実との行き交いをイメージすることがこの映画の醍醐味であろう。
ヨハネ黙示文学の真骨頂を極めた作品と評価したい。