変なやつしか出てこないコメディじゃん(笑)なんて思ってレビューを見ていたら、映画的な人物ってものに気づいてきた気がした。まず、観る側って勝手に解釈していくわけでそこを利用してクレショフ効果もあれば『市民ケーン』のただ興味を持たせ続けるだけの引っ張る材料ってものもできてくるわけだ。
映画で描く人物ってペラいわけで、小津を観て親になることもなく「あれを描いた」なんてわかりやすい深読みを勝手にする人もあるわけだ。ここに出てくる人物ってみんなシンプル過ぎる。遡ってもう一度観たらそれぞれの考えてること丸わかりなはず。で、絡み合った上で冗談か本気かわからん描写があるからこちらで複雑だと思い込む。
そんなわけで取り敢えず勉強になった。