のこのこのこっちさんの映画レビュー・感想・評価

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ミシェル・ゴンドリーDO IT YOURSELF!(2023年製作の映画)

3.5

身近な立場に永年あった同監督はこのあとすぐに『In Bed with Michel Gondry』というのも発表している。そちらは眠れぬ夜にゴンドリー自身が彼に与えた影響を語るというような内容らしい。>>続きを読む

存在しない南(2013年製作の映画)

2.8

幻想的な題材を寡黙にさせて撮るっていたって普通なことをしている。もちろん映像はきれいなわけだけど特に何も感じない。潜水する映画って良い作品もけっこう思いつくわけだが、冒頭から普通に南イタリアのきれいな>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

さすがにエリセが描くところの元映画監督で翻訳して生計立ててるような主人公、めちゃくちゃ悠々自適で羨ましいわー。田舎暮らししてあだ名で呼び合う若い仲間と歌ってだべって、そんなんもう夢の国ですわい。色んな>>続きを読む

私を見て(2023年製作の映画)

2.0

いや、何もかも普通じゃないの、これ?画面作りもありがち、廊下を撮るのもありがち、絵の中に閉じ込められしまうなんてのも最早ドラマレベルの発想じゃないか。しいて言えば3人の動作なんだろうけど…いや即忘れま>>続きを読む

Loudness(2024年製作の映画)

2.5

いかにも俳優が作りそうな映画。台詞を排除するのはかまわない。しかし口パク部分は要らないし、自分の演技を見ろ!とばかりの刺され姿にはさすがに引く。しかし、素晴らしいのは農民を意識してのことなのか、斬り合>>続きを読む

ゾンビ(2020年製作の映画)

3.0

広場でハロウィンの衣装で遊び回る子どもたちは普通に良かったと思う。目の部分の覗き穴使うのも月並みっちゃ月並みだけど、十分に楽しい。常にわが子に寄り添う母親と、他人の家の階段の上にのみ登場する父親もまた>>続きを読む

天空のからだ(2011年製作の映画)

3.5

レビューを読むと、なるほど確かにそうだった上手いのねとなるのだけど自分自身で感じたことってそう拾えていないわけですよ。あっ、ドキュメンタリー風になってるとか、後ろ姿が多いなあとか。ラストだって大切な衣>>続きを読む

マスターゲーム(2023年製作の映画)

1.0

『まだ明日がある』でも思ったことだが、結末に依存した娯楽はほんと嫌い。そりゃカタルシスで、なんだかわかったすっきりしてきもちいー面白かった!なんだろうけどさ。ドラマでやってろしか思わない。レビューだっ>>続きを読む

戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)

3.5

この作品でいちばん魅力的なないし魅力を引き出して撮られている人物は誰だろうか?もちろんおじーである。これが作品に寄与した効果は実のところかなり大きいと思う。例えばタイトルの由来にもなるオバーの会の山里>>続きを読む

ディア・ファミリー(2024年製作の映画)

3.0

冒頭で坪井氏の行動力ってものが新幹線のごとく高速で提示される。いや、この時代にこんだけすぐに動くってのはそりゃなんかやるような人ですよ。東京、長野、ボストンだったっけ?この人は偉業を成すよって思わせて>>続きを読む

フェラーリ(2023年製作の映画)

4.2

なんかかなり前に観た感覚が消せぬ。思ったよりは経っていなかった。ミッレ・ミリアの時期って題材でおおかた成功しているように思う。公道を猛スピードで長時間走るわけだから、それを全体に活かすのは必然になる。>>続きを読む

アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家(2023年製作の映画)

3.5

表現の拡張というものを『フィーバー・ルーム』なんかを思い浮かべながら考えていた。理屈で考えれば3Dと合わせることは可能だし、生成AIなんかも使われるんでなく使うことが今後はできるだろうと思う。本作につ>>続きを読む

炎のアンダルシア(1997年製作の映画)

2.5

最初にミュージカル化する瞬間は期待させるものがあった。急にすっ飛ばしたかと思ったら歌って踊って動きが出だすんだもの。でも、以後のそんなに多くもないミュージカルパートは効いてる気がしない。追わなきゃなら>>続きを読む

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.0

原作からそうなのかは当然知らないが変な設定の作品だよなと思った。結局なんでルールが存在したのかもよくわからない。小屋が存在していてわざわざ見せている理由もよくわからない。なんでその森で起きるのかもよく>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

3.5

原作も何も知らないで観た。ちょうど時間が埋まるんだよなと思ったら雨も強くなり大変なことになったが。

京本宅から小躍りしつつ走るさまが印象に残った。省略はあるのだろうけど、さすがにアニメだし非常にわか
>>続きを読む

罪と罰(1935年製作の映画)

2.0

ドストエフスキーを映像にするとこんなもんなのかなあって感じ。結局この場合におけるローレの内面を彼の文字で表現するからこそ冗長なものになるのであってお話だけ抽出したら、あらつまらない。金銭にはこだわらな>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

2.0

元の記事ってどんなものなんだろ?いちばん醒めたのは佐藤二朗の涙、その次が吾郎ちゃんがくずおれるとこ。意図したこととが全部置いておくとしても特に得られる何かがあった気はしない。だからいちばん気になるのは>>続きを読む

アトランティックス(2019年製作の映画)

2.5

セネガル産でファンタジーをきれいに撮ってみたくらいにしか感じなかった。

フランス(2021年製作の映画)

3.0

見逃してたやつを観に行ったというやつです。鑑賞時点でマクロンを知りもしなかった自分から見ても冒頭の会見から提示される悪趣味はそのものなのだが、フランスとルーのボディランゲージのやり取りから感じるのはデ>>続きを読む

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

1.5

楽しく鑑賞することはできたが、酷い拒否反応に支配された。仮に振り子だとして、極端に右に振れたものは反動で大きく左側へも動くことになる。ここで提示されているものはそういった極左のように感じた。

少し調
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ノー・ホーム・ムーヴィー(2015年製作の映画)

3.5

ユダヤ教的に荒野で40年さまよう私たちは寄留者であるということだろうか。そう思うとSkypeは効果として遍在に近いから居場所という意味では近いものを感じる。最も近い存在であるだろう母親を撮ってるという>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

3.0

寝不足で行くもんじゃないね、一晩中眠れないどころかうつうつとなんとかがんばって睡魔と戦って眠らずにいたつもりです。取り敢えず一晩中、歩くか走るが多かった気がする。抱き合うや踊るは当たり前だからなあ。

ホテル・モンタレー/モントレー・ホテル(1972年製作の映画)

1.0

これが、以後のアケルマンの作風に発展していくのはよくわかる。そんなことはわかるんだが人物がほとんど出てこないだけで酷く違った印象を受ける。何の変化もない廊下で長回しされても…これをほぼ満席の状態で見る>>続きを読む

ユーリー・ノルシュテイン 文学と戦争を語る(2024年製作の映画)

4.0

映画としての評価というのではない。個人的な想いとしてです。また、マイナス要素の多い才谷氏という点に触れるつもりもない。『《外套》をつくる』でもそうだったが、ここでしゃべっているユーリ・ノルシュテインと>>続きを読む

僕はキャプテン(2023年製作の映画)

2.0

景色けっこう撮ってるロードムービーなもんで直線に話が進んでくな。2人が一旦分かれて、執念からなんとか合流して乗り切っていったなあ。船を借りようとしてくらいのモロ終盤になっていい加減つまんなくてうつうつ>>続きを読む

飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.5

当然なんだけど、パイロットの妻がいちばん右なのかの確証はえられない。つまり飛行士の妻はわからない。そもそも親しそうなのは金髪に見えるでしょ。そして、それどころか気のあるように見えたリュシーさえ、おい同>>続きを読む

フォーゲルエート城(1921年製作の映画)

2.8

普通に見てたら夢の中で迫ってくる「手」、それだけくらいしか良いとこ見つからなかった気がする。しかし、美術を見とけ!というから、そこまで対称かな?くらいにしか感じなかったセットが中々良いものに見えた。き>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

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一見すると景色との境界がわかりにくいプール。なんでタイトルが、そのインフィニティ・プールなのかが謎。ともかく『ポゼッサー』にしたとこで曖昧な境界を扱っていた気がしてならないし、それこそ親父さんの作品に>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.0

この作品より前にもJane Collectiveという団体は映画の題材に何度かなってるようだが(劇映画も少なくとも1回『Ask for Jane』)、正直『あのこと』どころじゃなく怖いと思いました。ど>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.0

ちょうど映画を観ていない時期に当たっていたので初アリ・アスターとなる。しかし壁は恐ろしく厚かった。この日4本めだったのでそもそも3時間は持つか自体不安だったのだが体感は倍ぐらいあった気がする。明らかに>>続きを読む

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

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私はノンポリです。政治的なことに興味がない。例えばこの戦争についても同じこと(これのあとノルシュテインの観ているがこの点は同じ視点)。なぜならば取り分け戦争なんて双方の正義があり、それは客観的材料を幾>>続きを読む

最後の警告(1928年製作の映画)

4.1

冒頭の幕を越えたところからただ事ではない気がする。内幕ものをきっちり感じさせる。常にコミカルな要素を湛えつつ、表現主義的な部分も感じられて個人的には軽く『笑ふ男』を越えた。中間字幕も気が利いてるし、き>>続きを読む

エンジェル・アット・マイ・テーブル(1990年製作の映画)

4.0

topsy頭のジャネットはわれわれ気弱な人間の代名詞。神経質で、黒板の前で立たさせれトラウマをずっと抱えたりもすれば、菜食主義者などとおばに言われても弁解できず残り物の肉を隠れて食らう。そんな行き過ぎ>>続きを読む

HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

3.5

音楽のせいもあるだろうが『恐怖の報酬』な感じがした。折り込みかたはともかくとしてメンバーそれぞれのパートがあり、扱ってるものも爆薬である。緊張感は当然すごいのだけど「Z世代の若者が環境破壊に対して」と>>続きを読む

リンダとイリナ(2023年製作の映画)

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さすがにTikTokerなんて出てくると時代を感じてしまうのです。長時間見てられない世代の使うYouTubeの劣化版だろ?という発想が最早許されざるものになってきているのだろうことから目を背けるのに必>>続きを読む

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

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取り敢えずシャルル・プリニエという名前とカルロッタという名前を覚えようとした。覚えようとしたのだけど鑑賞後すぐに移動する予定を組んでいたので内容もろとも消えてったよ。そりゃググれば色々出てくるわけで「>>続きを読む