塩野ダイ

2LDKの塩野ダイのレビュー・感想・評価

2LDK(2003年製作の映画)
3.5
まだまだ尖っていた頃の堤幸彦が魅せる、2人の売れない女優の命をかけたケンカ映画!

いやいや、なんとも恐ろしい。事務所から言われて仕方なくルームシェアしている、性格が正反対の先輩後輩。
妬み・嫉み・嫌味と、胸の内にしてしまった本音いつの間にか口から出て、次第にしばき合いにまでエスカレートして行く。
言ってしまえば女版『悪魔を見た』ですね、やられた分だけ上乗せしてやり返す!止まらない!

こういうイライラとか、発狂、暴力のエグさでいうと、女性の方が振り切っててリアルで怖い。
69分ワンシチュエーションなので、携帯の形とかCGのチープさなど時代は感じるけどが、分かりやすく『それ』だけを楽しめます。ローションのくだりとか、男は思いつかない。

野波麻帆と小池栄子の関係性も今見るとメタ構造的でもあって面白かったですね。『悪魔を見た』を観た後だと物足りないかも。
塩野ダイ

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