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おろしや国酔夢譚のjunのレビュー・感想・評価

おろしや国酔夢譚(1992年製作の映画)
3.8
大学の講義で鑑賞。日露の名優達が出演。
江戸に向かったが、ロシアに漂流してしまった船乗りの話。まず、当時のロシアに日本人にこれほど親切にしてくれた人が多くいたことに驚いた。

また、武力においては欧米諸国と圧倒的差があるにもかかわらず、交渉での通商を求めるロシアの平和的な姿勢は素晴らしいと思った。

日本は最終的にはアメリカにその武力の差を見せつけられ無理やり開国させられるわけだが、最初からもっと積極的に交渉を行い、入念な準備をしてから開国していれば、不平等条約なども締結せずに済んだのではないかとも思う。強硬姿勢で鎖国を貫き続けていた日本は、一歩間違えたら清がアヘン戦争に負けボロボロになったようになっていたかもしれない。
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