愛とは何か、人生とは何かを改めて考えさせられた作品だった。
比較的静かに話が進んでいく上に、(描かれている歴史的背景は重たい内容だが)上映も3時間と長いので、凄く体力を使った。
感想をすぐ書こうと思ったが、いまの私には本質をまだ理解できていない気がして朝からずっとこの作品について考えていた。
当人が幸せなら、それがすべてなのだと思った。人との深い付き合いには色々な感情が付き物で、時にはそれが耐え難い時もあると思う。でも苦しみを乗り越えた先に愛や幸せがあるのならそれで良いのだなと。
ラストシーンの2人の笑顔が良かった!
テレーザの「私にとって人生は重いものなのに、あなたにとっては軽い。その軽さが耐えられない」という言葉とトマシュの「人生は修正が効かない、だからこそ儚い」という言葉が胸に深く突き刺さった。
トマシュは誰とでも平気で寝てしまう男だが、他の女性とは違うテレーザへの愛は確かに感じられた。トマシュにとって寝ることと愛とは全くの別次元なんだろうな。
愛の形は様々、周りがどうであれ当人が幸せならそれで良いんだろうなと思った。