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激動の昭和史 沖縄決戦のビのレビュー・感想・評価

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)
3.6
ずっと張り詰めた映像ではなく、少し笑えるような内容もおり混ぜながらも(田中邦衛含め)緊張感は保ち続けるのはやはり岡本喜八か。
無駄な作戦と会議室と現場の距離感がどんどん人を殺していく。
「靖国が満員になって敵前がガラガラだ」というセリフが印象的だった。
誰か死ねば誰かがその代わりをする。旧日本軍隊に個など存在しない。そして司令官がいなければ何もできない。
丹波哲郎演じる長参謀長が凄すぎて、一緒に死のうとさえ思ってしまう。これもリーダーとして良いのか悪いのか。
後半は民間人の方がくにを思い強い意志がみられた。
戦争の残虐さ卑劣さ愚かさがよく描かれている作品だった。
八原参謀長役の仲代達也はもはや生きる伝説だな。
戦艦大和に乗っていた、吉田満さんの本持ってるけど、漢字とカタカナだけなのでなかなか手をつけれない。
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