激動の昭和史 沖縄決戦の作品情報・感想・評価・動画配信

激動の昭和史 沖縄決戦1971年製作の映画)

製作国:

上映時間:149分

3.9

『激動の昭和史 沖縄決戦』に投稿された感想・評価

lag

lagの感想・評価

3.8
十万発の砲弾の雨。船が多すぎて海が見えない。配られた一個の手榴弾に三十人が集まり死に損なったもの同士で頭を叩き合う。小銃は五人にひとつ。ずっと死ねと言われてきたのに最後には生きろ。弱虫だから。子供の首を鍬で切る。戦車団に踏み潰される。

斬り込みも上手くやれよ。屁理屈だと言われても死に価値が欲しい。死にゆく我が惨めさは自ら最もよく知る。ガスが溜まるから扇いで洞窟内換気。こんな新聞勝ったばかりで嘘だらけじゃないか。お前らのために戦ったんだぞ俺も連れてけと重症患者は処置。雨と泥の中を転進。軍人なのにどうして逃げ回るのどうして隠れるのどうして民間人を追い出すの。イノチワホショウシマスの後に火炎放射。アメリカ殺すと狂い叫ぶ。ベニヤ板のボートで特攻。靖国神社が満杯。そんなに大事なら引き抜くどころか全部持ってけ。てめえら勝手に死ね。敵に利用されるための飛行場なら無い方がいいこの手で叩き潰す。得意の近接戦闘。細かいことはいい簡単に言えば。シンガポールで使ったやつだなすげえじゃねえか。遺書と集合写真。死者数と名前の字幕。矢継ぎ早な語りとうるさいほど妙に明るい歌。
これほどまでに沖縄戦をダイナミックにセミドキュメンタリーに描いていたことに感嘆した。ちゃんと知らない人でも理解できるような、細かいナレーションが入っていて、史実にそったドキュメンタリーに近いと感じたが、ダイナミックな闘いを描いた娯楽作品としての体裁も保っていて、その絶妙なバランスが素晴らしかった。

ラスト30分、自決する沖縄民、殺される日本兵、虐殺される住民達をただ淡々と描く岡本喜八の画作りに、犠牲になった沖縄の人々を思う彼の強いメッセージと、排外主義への痛烈な批判が読み取れた。

ただしかし、登場人物が多すぎて、分かりにくかったのと、上映時間が長かったのが気になった。

牛島中将全く活躍してなかった気がするけど、気のせいなのか。。。というか、主人公が分かりにくかった。

昔の映画は2時間半もので、休憩があったことに驚き。
Saadiyat

Saadiyatの感想・評価

3.8
1971年昭和46年岡本喜八監督の戦争映画名作。この映画で沖縄戦のほんのほんの一旦を垣間見た気になれます。辛い内容ですが当時の観客はどう見たのかな。生き残った八原参謀の敗戦手記を読んだ事がありますが、日本人のメンタリティは今もちっとも変わっていないなと痛感します。反戦監督岡本喜八の面目躍如です。
当時の沖縄知事が大阪人というの話は初めて知りました。
素晴らしい作品でした。
沖縄戦の様子をリアルに描く。
美談として泣けるラストにするのではなく、少女がただ1人佇む姿を見たら身の毛が逆立つ。
つよ

つよの感想・評価

3.5
ナレーションあり分かりやすい。
市民たちの集団自決はエグい。
ミュージカル『ひめゆり』の予習で観た

沖縄の方の
明るさと包容力の底に

本当に深い悲しみと痛みが

沖縄のイメージが
少し変わりました
haiye

haiyeの感想・評価

4.2
死、死、死。淡々と人が死んでいく。軍人が死ぬ、民間人が死ぬ。特攻で死ぬ。自決して死ぬ。映画はテンポよく進んでいく。その中で子供が死に老人が死ぬ。親が子供を殺し女学生が脚を切断される。
そんな中でも冗談を入れてくるこの映画は本当に面白い。
きわめてわかりやすい二項対立(A対B)の図式で描かれている。それぞれの相対する視点から戦争を仮想体験することで、戦争を知らない世代にも、戦争を知っている岡本監督の反戦思想が伝わっていくだろう。同時に、戦後75年を経た沖縄の「今」を理解するためにも最良のテキストになっている。

さて、二項対立である。

「日本vs.連合国」で当時の世界情勢を、「日本vs.アメリカ」で太平洋戦争末期の沖縄戦を俯瞰する。日本軍に目を向ければ、「大本営vs.第32軍」で本土と沖縄の立場、中央の戦略的沖縄観(本土防衛戦準備のための捨て石)が浮かび上がり、続いて沖縄防衛軍の第32軍内の「持久戦vs.総攻撃」という作戦対立から一枚岩でない内実が明らかになる。これはそれぞれの作戦を立案、主導する「冷静沈着で事務的な八原参謀vs.豪放磊落で喜怒哀楽がはっきりしている長参謀」という人物像でより鮮明に描かれる。

「軍人vs.民間人」の描き方も辛らつだ。お前たちを守ってやっているんだという傲慢な軍人は、自決を強制し、スパイ容疑で老人を射殺し、ガマからの避難者の退去を叫ぶ。着の身着のままで逃げまどい、あるいは軍属・義勇軍・従軍看護婦となって戦場に駆り出された傷つき死んでいく民間人。「ドキュメント映像vs.人間ドラマ」のメリハリのある映像表現の違いも見事な演出だ。随所に挟み込まれる特攻隊員ら戦没学生の遺書、ひめゆり部隊ら女子学生の集合写真。理不尽に死と向き合わされた彼ら、彼女らの無念の思いを、黙して語る記録。余談だが、『シン・ゴジラ』で対ゴジラ核攻撃を語るシーンでインサートする広島と長崎の惨状のモノクロ写真に、庵野監督の岡本監督と本作へのリスペクトを感じるのはぼくだけではないだろう。

そして、忘れてはならないのが、物語の中盤あたりから登場する戦災孤児の少女。戦場をさまようこの少女が、すでにこの世のものではない実際に生きている少女ではないことは想像に難くない。少女は死んでいった沖縄県民の霊魂でもあり、沖縄の地霊そのものでもあるのだろう。ラスト――拾い上げた水筒から水を飲む少女に、現代に続く困難な日々を生き抜いた沖縄県民のたくましさを見る。
軍人が格好良く描かれすぎている。
そもそもの話だが、ストーリー性が強い所がキツい。
沖縄スパイ戦史が見たくなった。
Karen

Karenの感想・評価

3.9
「日本の1番長い日」もだけど、タイトル入りがニヤけちゃうぐらい格好いい。ナレーションが付いてるおかげでめちゃくちゃ分かりやすい。沖縄の悲劇はこのようにして連鎖していったんだなと。ラストもため息出るぐらい良かった。
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