GODZILLASAURUS

ザ・フライのGODZILLASAURUSのレビュー・感想・評価

ザ・フライ(1986年製作の映画)
5.0
「最高のトラウマ映画」

小学生の時、エイリアンやプレデターを観て洋画のクリーチャー映画に惹かれ始めていた昆虫少年の私は、レンタルビデオ屋でこの作品に目が止まった。
ハエと人間の融合。
なんてキャッチーな!ワクワクして借りたのが運の尽き。
恐ろしいまでのトラウマ作品(褒め言葉)!!!
今でも忘れられない、歯と爪が剥がれ、耳は取れ、口から白濁した消化液を出して肉を溶かす。そして蛆虫の新生児。トラウマシーンだらけ。
ラストのルックスがハエに近くなったブランドル・フライ完全体の造形の素晴らしさはアメリカクリーチャー映画の真骨頂!今見てもキモカッコイイ。

今回久しぶりに見直して感じたのは、物語がサクサク進み余分なシーンが全くない展開。
あまりに展開が早いので最近の作品と比べると軽い感じがするけど、刻々と体が変化するブランドルとヒロインの心情はしっかり描かれている。
伏線などは何にもないけど、ブランドルが自分とハエが融合した事実を知るシーンは、ゴールドブラムの演技とクラシックなコンピューターの文字、BGMが合わさって最高の恐怖を醸し出していると思う。

もう1つ、ジェフ・ゴールドブラムのハエ男演技がすごく良い。
首を小刻みに振る動きは、ハエがよくやる動き。
この演技だけでハエと融合してしまったことがわかってしまう。トラウマ込みの星5.0
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