スコット

リトル・ミス・サンシャインのスコットのレビュー・感想・評価

4.1
アメリカでもこういうホームドラマを作れるんだと意外に思った。いやぁこれは面白い。アメリカの人でなくとも、この主人公家族に親近感を覚え感情移入してしまう。どこの国の人でもそうだろう。すごくストーリーがシンプルだからこそ、必要以上の知識も文化の理解も特に必要なく楽しめる映画はやはり良い。終盤、ミスコン会場で主人公家族が繰り広げる”ある行動”のシーンは痛快でなかなか楽しい。

ただ、どうにも駆け足気味で展開が雑なとこ(突然長男の色弱が判明する、ミスコンの会場で急に娘の出場を渋り出す父と長男など)があったのが残念。この映画自体103分と短いほうなので、もう少し家族の心情の繊細な変化を感じられる描写があっても良かったのにと思う。

あと本筋とは関係ないが、何気に『ブレイキング・バッド』のウォルターとハンク、『24』のクロエがチョイ役で出演しててニヤッとした。今やオスカー常連のスティーブ・カレルに、悲惨な役を演じることで有名な(?)曲者俳優ポール・ダノまでいるし、実はなかなか憎いキャスティングで映画ファンにはたまらない。
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