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ハンニバル・ライジングのreinaのレビュー・感想・評価

ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)
4.2
ハンニバルよりも好き。

これでレクター四部作は完成です。
羊たちの沈黙、レッドドラゴン、ハンニバル、ハンニバルライジング。
一番はダントツで羊たちの沈黙だけど、次はライジングかなあ…原作ならハンニバルとレッドドラゴンのほうが好きなんだけど、羊たちの沈黙とライジングはきちんと作られている映画だと思った。完成度が高い。そして綺麗。

時系列的には
ハンニバルライジング
(ドラマ版ハンニバル←一応ウィルが主人公だけどこれはもう壮大な二次創作。褒めてる。)
レッドドラゴン
羊たちの沈黙
ハンニバル
ですがまずは羊たちの沈黙、ハンニバルあたりでレクターの虜になることをオススメします。じゃないとライジングの面白さが半減しちゃう。

ライジングはレクターの生い立ち、レッドドラゴンはレクターのデビュー作で元FBI捜査官ウィルグレアムとレクターとの心理戦、羊たちの沈黙はレクターとFBI訓練生のクラリスとの心理戦、ハンニバルはレクター博士、ついに本領発揮!って感じです。

ということで。ライジング、思ったより良かったです。グロもひかえめで観やすくて原作もある程度リスペクトされてて雰囲気はまんまです。嬉しい限り。
原作を読まないと意味わかんないかもしれないけど、原作読むと分かる。
レクターさんはハンニバルのラストでもミーシャ引きずってるからね…彼のトラウマと彼を構成してる一番深いところを描いた作品です。原作まで追ってるガチのファンにはたまらないと思う。ええ私のことです。もうこのシリーズに関してはオタクです。笑

(映画では違う終わり方なんだけど小説ハンニバルのラストでクラリスとレクターをくっつけちゃったからもうレクターの過去を書くことしかできなかったのよ、、っていうのを何かで読みましたあとがきかな)
ギャスパー、青年ハンニバルなんてなんともプレッシャーのかかりそうな役どころを見事に演じていたと思う。こちらも割と想像通りで良かった。「少年は残酷な弓を射る」のエズラミラーに通ずるような目をしてます。闇が深い、、すごく綺麗な目の中にどうしようもない闇を抱えてる。顔の系統も似てる気がする。まあここからあのレクターに成長するまではどの作品にも特に描写がないのでギャスパーウリエル⇒アンソニーホプキンス、とはイメージしづらいのが辛いところだけども、ドラマ版のマッツとはどことなく繋がるんですよね好き…
話飛ぶけどドラマ版のウィルが私が原作読んでイメージしてたウィルのまんまでとても好きです観てくれ………

ギャスパーくんのえくぼはえくぼではなくて犬に噛まれた跡らしいです(だからなんだ)
演技うまいなあ。よかった。好き。

映画ではレクターとミーシャの関係に全く触れられないままハンニバルまで作られていて、かつハンニバルのラストが違う、かつ映画ハンニバルはなんか作りが適当、とくればライジングが観た人に響かないのもとても良くわかるんだけど、私は好きなんですよ!!!ハンニバルの頭の中にはずっとミーシャがいることを知ってるから(重い)!!!!原作を読んでほしい。特にハンニバルの最後。
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