MikiMickle

エンゼル・ハートのMikiMickleのレビュー・感想・評価

エンゼル・ハート(1987年製作の映画)
4.5
舞台は1955年ニューヨーク。
私立探偵のエンゼルは、ルイス・サーファーという謎の男から、ジョニー・リーブリングという記憶喪失の歌手の生死を確認して欲しいと依頼される。

調査を進めていく先でおこる謎の死…
警察にも追われる中、エンゼルはジョニーにたどり着けるのだろうか…


とにかく、光と闇の使われ方が素晴らしく、緊張感を漂わせる。
風で回る扇風機や換気扇の影、夜の街を歩く影、教会の鉄の扉、エレベーターの鉄の柵格子の影、螺旋階段…

そして、血に染まった部屋、赤い雨…
時折現れる黒づくめの僧侶…

舞台をルイジアナに移してからの、熱と溢れる音楽。
ブードゥー教の怪しげな雰囲気…

どれをとっても、いったい何がおこるんだろうかと思わせ、不安にさせる演出。


エンゼル役のミッキー・ローク、良い!!すごいはまり役!!素晴らしい演技をみせています。
ロバート・デ・ニーロ演じるルイス・サーファーも良かった。
尖ってマニキュアで整えられた爪で、ゆで玉子を剥いて食べるアップ、気味悪かった!!

音楽はトレバー・ジョーンズ
前半の緊張感と後半の圧倒感、素晴らしい󾬆

1987年の作品。
監督はアラン・パーカー
どっちかっていったら社会派な監督かと思ってたけど、色々撮るんだなぁ…

原作「堕ちた天使」はアメリカで発禁運動が起こった問題作。らしい。

演出の全てに意味があるのです。
それがわかった時、そして色々考えて更にわかった時のシナプス活性化♪

良質サスペンスオカルトホラー
MikiMickle

MikiMickle