ばば

ペンギンズメモリー 幸福物語のばばのレビュー・感想・評価

5.0
サントリーのCMを大学の授業で見てから、この愛くるしいペンギンに惚れ込んでいた。

でもこの映画は可愛いだけではなかった。
どんなに穏やかで優しい人にも存在しうる、悲しい出来事を通して生まれた心の闇をペンギンたちの物語を通して垣間見る事ができる。
でも、とにかくキャラクターが愛しい。こんなにプリティなのに、全体的に重々しい雰囲気だから、シュールでクスッと笑ってしまった。

sweet memories はもちろんのこと、ヒロインの声を演じる松田聖子さんのエンディング曲「ボーイの季節」が予想外に素敵な曲だった。
"愛を消さないで"という歌詞が出てくるのだが、ヒロインの主人公に対する思いと重なって聞こえる。他人を信じて待つということは、強さを持っている人にしかできない。

この歌と共に物語が終わりを迎えて、胸がいっぱいになる。
気づかぬうちに、自分も周りの人に受け入れられ 愛を受け取っているんだと
ふと思えるような作品でした。
ばば

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