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ドラえもん のび太の海底鬼岩城のshucchiのレビュー・感想・評価

4.3
みんな大好きバギーちゃん。
しずかちゃんホントにええ子やなぁ。。

夏休み。山派海派で割れた時「深海の山」という激シブな提案をしてくれるドラえもん。子供の頃も今もシンプルに「何それ?!」と、ワクワクドキドキが止まりません!超唆る。最高。
みんな仲良しな日常パートもほっこりして良いなぁ。

さらっと深海に関する知識やら情報を散りばめてくれるあたりも、本当に上品で高尚な児童アニメよね。並大抵の子供向けアニメじゃこうはいかない。もっとペラペラ。
そこからムーやアトランティスといったロマン溢れる深海世界へと、テンポよく巻き込まれる…これぞ大長編。

ムーで見せられる教育ドリームめちゃくちゃハイセンスやな…この感じ約40年前にやってんの流石…。

約40年も前から海洋汚染などの環境問題に言及してたってのもやっぱスゴイ。児童アニメとしての意識の高さが段違いだったんでしょうね。

エルが法廷で言った「危険に陥っている者を見殺しにできないという、人間らしい心」というセリフが印象的でした。
バギーは「最新のコンピューター」搭載という設定ですが、生意気な言動などあまりにも「人間臭い」ロボットです。
最後には愛する人を救うため、衝動的に行動した彼は、海底人のお偉いさん達よりよっぽど人間らしい心を持っていたということでしょうか。
本作最大のテーマである「心」について、人間ではなく「人間臭いロボット」であるバギーにスポットが当てられるのもまた憎いですよね。

全体として間違いないクオリティの名作なのですが、久々に観たら原作漫画版の方が好きかも…
テンポが良くも悪くも良すぎるのと、バギーちゃんの声が聞き取りづらい加工だからかな。。

なお、プランクトン飯はドラ映画三大食べたくなるグルメの一角。
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