黒い羊のような主人公。
煙たがれる主人公が、世に放たれた。
その先で周りの人はどう彼と接していくか。
彼の個性を活かすも殺すも周りの人次第、社会次第である。今自分が生きる時代、環境はどうだろうかと問いたくなる今作品。
多様性多様性とか言ってる割に、端くれものがいたら容赦なしに叩く日本社会。
欧米はそうでもないというけど、多分欧米もその風習は少なからずある。人間の本能だろう。
いかにして理性でコントロールするか。
ストーリーの冒頭。孫娘が「なんで雪は降るの?」の疑問に対して、おばあちゃんがそれに答える。その答えが今作品であり、上手くできているなって思う。ファンタジーだけど、そこにしっかりとした説得力がある。
エドワードのような個性溢れる人を最大限活躍できるようにするのがプロデューサーであり、認めてあげる力、愛する力。母が持っていた無償なる愛を持つことを忘れてはならないと思う。