観れば観るほど野村萬斎に惚れる映画。
野村萬斎の、黒目の動かし方、瞬きの仕方、顔の動かし方、口角の上げ方、笑い方、囁き方、手の動かし方、振り向き方、座り方...立ち振る舞い全てが艶っぽい。
嗚呼横に座りたい。
厨二病増産映画。観終わったあと、人差し指と中指を立て、ぽそぽそと呟きたくなるだろう。
調べたところ、映画内で安倍晴明が唱えていたものは、害の無い、本物に近いアレンジものだとか。
唱え違えると、本当に危ないことになるので、本物の陰陽師がしっかり監修してくれているのも、この作品の魅力のひとつ。
今見ると、チープで笑ってしまうところもちょいちょいあるが、全部野村萬斎と、まだ小動物な伊藤英明がカバーしてくれるから大丈夫。
まぁ最後の戦いは「うっ」と笑ってもらっていいと思う。