あまねる

人のセックスを笑うなのあまねるのレビュー・感想・評価

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)
4.5
原作の小説を読んだので。
原作の方は主人公の日記のような書かれ方をしていたけど、同時にすごく映像的な表現もあったので、読んでいるとそっちに引っ張られた映像ばかりが頭のなかに浮かんだ。どんな風に映像化されているのか気になって映画も見てみたけど、いい意味で期待を裏切られた。定点カメラから主人公たちを観察しているかんじ。人物を追ったりもしてないし、カットが1-2分の間変わらないのも新鮮だった。特に漫画原作の実写映画とかだと、漫画のコマをそのまま絵コンテにしてるかのようなものもたまにあるけど、そんなのよりもよっぽど原作に近いイメージを受け取った。遠くから人物を俯瞰してる描写が、時間が経ってから主人公が記憶を整理して書いたような文章とマッチしてるんだろうな。映像の色味も好みだった。
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