福福吉吉

クリフハンガーの福福吉吉のレビュー・感想・評価

クリフハンガー(1993年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
ゲイブは山岳救助中、仲間のハルの恋人が亡くなったことを苦に山を離れる。その後、しばらくしてゲイブは恋人のジェシーに会いに山に戻ったところ、山から救難信号が発せられ、ハルが救助に向かった。ゲイブも救助に向かうが、その救難信号は現金強盗団によるものだった。

◆感想◆
ロッキー山脈を舞台に山岳救助隊員と強盗団の死闘を描いた作品になっており、険しい山の自然の中でシルベスター・スタローンの肉体を駆使した山岳アクションが見どころとなっています。

主人公のゲイブ・ウォーカー(シルベスター・スタローン)は熟練の山岳救助隊員だったが、同じ隊員のハル・タッカー(マイケル・ルーカー)とその恋人サラの救助の際に、サラを死なせてしまい罪悪感から山から離れてしまいます。どう考えても初心者を難度の高い山登りに連れて行ったハルの方が悪いと思うのですが、ハルからも責められてしまいます。その後、山に戻ったところ、運悪く山岳救助に借りだされます。観ていてゲイブ1人が不幸を背負っていて気の毒でした。

本作の敵となる強盗団は財務省の現金輸送する飛行機をハイジャックして別の飛行機に空中で現金を移動させるところ、乗組員に邪魔されて、現金の入ったトランクを山に落としてしまいます。どう考えても空中でやりとりしなくてもハイジャックした飛行機を着陸させた方が安全で確実だと思うのですが、なぜこんな曲芸をしたのかは不明でした。強盗団はトランクを探させるために山岳救助隊を呼び、山岳救助隊員と強盗団のバトルに発展します。ストーリーとしてスムーズさを欠くように感じました。

しかし、ロッキー山脈の険しい山肌を背景に繰り広げられる生死を懸けたアクションシーンは見応えたっぷり、常にギリギリの緊張感があって面白かったと思います。とにかく山岳でのアクションを見せたいという本作の姿勢が良かったです。

ストーリーとしてはツッコミどころ満載ですが、それを補って余りある迫力のあるシーンの連続で観終った後の満足感を得られました。面白かったと思います。

鑑賞日:2024年2月2日
鑑賞方法:CS WOWOWプラス
(2023年1月5日)
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