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長ぐつをはいたネコのキューブのレビュー・感想・評価

長ぐつをはいたネコ(2011年製作の映画)
3.0
 シュレック2から登場した長ぐつをはいたネコのスピンオフである。
 まず主人公のプス(なぜか日本語で書くと妙な名前に思える)が素晴らしい。性格にもメリハリがついているし、アクションも持ってのこい。しかもネコなのに色男を気取ったり、かと思えば純朴なネコのふりをしたりするから面白い。敵役の中では悪党の「ジャックとジル」が秀逸だ。彼らと豆を奪い合う展開が一番盛り上がる。
 だが重要な役であるはずのハンプティ・ダンプティがいまひとつだ。味方なのか敵なのか、悪い意味でどっちつかずである。味方とするには良心の呵責を感じたりするシーンがあまりにも少なすぎるし、敵と言うと最後のシーンは不可解になってしまう。もっと本家シュレックのようにはっきりと「バディ物」の作品に仕上げたらもっと良かったのではないだろうか。
 最後のクライマックスも大して盛り上がらない。だが金の卵を取りに行くまでが面白いし、3D効果もちゃんとある。気楽にみれるファミリー映画だ。
(12年4月9日 ワーナー・マイカル・シネマズ西大和 3点)
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