HeatherManos

ヴィデオドロームのHeatherManosのレビュー・感想・評価

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)
5.0
あらすじ:マックスはテレビ局の社長を務めている。彼は新たな刺激的な映像を探し求めている。特にこだわるものは暴力的なものだった。そして海賊テープのビデオドロームと出会い...

マックスはビデオドロームを観て表面上は刺激的だが決して自分はやらないだろう。と感じているが内心では少しづつ暴力的な性に魅力を感じていく。テレビで起きている事は本物であり、現実で起きていることはテレビの中の事でもある。内なる感情や欲情が無機物に生を与える。これは現実なのか、幻覚なのか。

やはりデビットクローネンバーグは無機物に生と感情を宿すのがうまい。それもグロテスクであり幻覚のようなものを。おそらくこの輩は相当ヤバイクスリキメて逝っちゃってるのかもしれん。幻覚はありえないものを見せる。映画も大抵の場合ありえないものを観れる娯楽だ。そう。幻覚とビデオドロームは表裏一体のモノなのだ。

何も危害が無かったのは不幸中の幸いであった。何故なら観ていたものはビデオドロームなのだったから。



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