チェルノブイリの現実を直視できない人には、観やすい作品だと思う。カリーナが語っていたように、これは物語であり現実だ。これから観る方には、エンドロールまで観てほしい。 見惚れる程に美しい自然、孫とおばあちゃんのいる愛おしい風景。
おいしそうなキノコやベリーや林檎そして井戸の水。そして、その生活がとても羨ましく懐かしく愛おしい。福島の事故を経験しなかったら、知りもしなかった感情だろう。。
チェルノブイリという惨事を知りながらも私たちは福島を繰り返した。なんて愚かなんだろう・・・それでもチェルノブイリでの現実が伝えられ知ることで救われてきた命もあったのだろう。
無知の怖さと罪深さ。
福島での惨事を起こしてしまった今私たちは何をすべきか？
チェルノブイリからのメッセージにあるように、泣く事ではない。正しい情報を得ること、現実を知る努力をすること。それらの知識を子供たちに伝えていく義務そしてその大切さを痛感する。
それが命を守るということにつながるのではないかと思う。
悪魔によって奪われたふるさと・家族・命はどんなにお祈りしても戻ってくることはない。
