かずき

(500)日のサマーのかずきのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
3.6
2016.12.25鑑賞。

終始、男女のすれ違いによるひりついた痛みを感じさせられる。恋の始まりの馬鹿馬鹿しくも微笑ましい場面が切なさに拍車をかける。
サマーほど顕著ではなくとも、こういう女性は確かに実在して、彼女らは必ず飄々と、「自由でいたい」と宣うものだ。男はどこかで危険を察知しながらも、そのミステリアスなところに惹かれてしまい、結句敢えない最後を迎える(パターンが多いんじゃないかな笑)。
サマーは確かにビ●チだが、彼女なりにトムを想っているような仕草を見せることもあり、そこがまた厄介。そんな彼女の態度に一喜一憂しながらのめり込んで行くトムに対して、同情の念を禁じえない。
個人的に好きなのは、IKEAではしゃぐ場面と、電車でコーヒーを飲む場面。あと、クロエ・モレッツのキャラがコメディ的で素晴らしい。
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