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(500)日のサマーのmokaのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
4.0
作中ではとにかくサマーが可愛らしいという事に尽きる。
恋をすると経験する幸せな世界観を爽やかに描きつつも、失恋して経験する現実の儚さをも繊細に描いていた。
一個人との出会いそして別れを通して、相手から少なからず得るものがあり、それは自分を成長させてくれるものであるということを改めて感じた。
トムがサマーとの出会いと別れを経験した後にまた別の出会いを経験してこの物語は幕を閉じたが、人と人とが出会うことはかけがえのないことで、この世界は素晴らしい出会いの連続であり、生きている限り絶えず人と人は出会うのだということをこの作品は伝えたかったのではないかと思う。
サマーは、出会いは連続性のあるものであるからトムとの関係が自分の人生を形作る全てではないということに既に気づいていたのだろうか、それともただ単に最初から気楽な関係を築くつもりでトムとの時間を過ごしていたのだろうか。
おそらく始めは後者の考え方でトムに接していたのだろう、だがトムと時間を共有するうちに前者の考え方に至り、トムとの別れを決断したのではないだろうか。
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