まなと

(500)日のサマーのまなとのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
3.9
起承転結がハッキリしない作品は好みじゃないのに、この作品はすごい好き。

子供の恋愛とは対極にあるような恋愛話。
いや主人公トムにとってはそうではなかったのかも。彼は純粋な恋愛をなんだかんだで求めていた気がするし。ただサマーは美女で当然恋愛経験も豊富で、そういう関係の儚さが見えていたんだろうね。だからこそ知り合ってすぐとかの楽しむ時期は全力で楽しんでいたんだろう。

主人公トムの考えもサマーの考えもものすごーくよくわかるので、心がキューッとしめられて気付くと手汗をかいていた。

サマーの人生にはサマーなりの悩みが多かったに違いない。それはトムのような平凡な人間サイドから見ると理不尽で、贅沢な悩みに見えてしまうのだけれど。

一見この作品はトム視点に近い「恋愛下手or恋愛経験平凡な人」向けのように思える。けど本当はサマー視点が理解できる「恋愛経験が豊富な、モテる人」向けの作品なんじゃない?と思った。
そういう人が見てこそこの作品の真価が発揮されるんじゃないかな。
くぅ〜そんなのせこいね!

そして若い俺たちなら、10年後に見た時また違う感想が得られると思うな。楽しみである。
まなと

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