多様性の重要さを感じ取ったディズニーの先見性が今になって輝きを放つ異色のアジアン映画。
ムーランが男性社会の中で奮闘する様は、現代の日本とさして変わらない気もしなくはない。女性の立場がいかに難しいのかわかりやすく伝えている映画の様にも感じてしまうのだが、受け取り方は人それぞれ男女それぞれだろう。
話は全く変わるが、司馬遼太郎が私の想像できるアジアは敦煌までと言っていた。ムーランの舞台である中国は確かにアジアと感じる。でも、アラジンの世界は西洋と東洋の交わる中東であってアジアとは思えない。不思議なものだ。