ゆうひ

デスペラードのゆうひのレビュー・感想・評価

デスペラード(1995年製作の映画)
3.5
前半のうちは、メキシコ版レザボア・ドッグスという感じで、ファッショナブルにまとまっていて渋くてかっこよかったけど、後半から急にドタバタしだして、一気によく知らない外国の珍妙な映画っぽくなってしまい残念だった。
その最大の原因は、相棒の武器、ラスボスとの陳腐な最後の会話、ヒロインの性格だと思う。
性格については、そういう環境と国民性なんだろうから全然悪いとは思わないけど、自分の暮らしに必死で他人の事情にはあまり構わないところ、逞しくて気がキツすぎる感じに、正直引いてしまった。自分がイザコザに巻き込まれるとその性格が表に出だして、町のみんなとはひと味違う知的な魅力はどこ吹く風だった。
しかしとにかく美人だし、歌っているシーンは女神かと思った。冒頭の主人公のバーでのバンド演奏もそうだし、音楽がとにかくいい。
見終わってみて、この映画はスティーヴ・ブセミがアクセントになっていたのかなと思った。もっとうまく活用してほしかった。(でもそうすると目立ちすぎて良くないのか?)
銃撃戦は私は大好きだった。みんなどこか詰めが甘いのだが、別に訓練された傭兵でも何でもないしある意味リアルかなと。逆にそのお陰で、主人公があの人数相手に切り抜けられることにふわっと納得してしまう。
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