Joker

仕立て屋の恋のJokerのネタバレレビュー・内容・結末

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画としては、コンパクトにまとめられていて展開も良くて観やすかったと思う。

しかし、自分は映画の状況設定には共感出来なかった。1人暮らしの女性が大きな窓があるのにカーテンを一切していない所がまず気になるが、もし覗き見をされているのが分かったら恐怖を感じ、同じ様に犯行時もずっと見られてたんだろうと悟って、近づかないようにするのだと思うのだが、あえて積極的に近づいて確かめに行くあたりフランス人ゆえなのか、自分が気にしすぎなのか分からないが自分はここにリアリティを感じることが出来なかった。

なのでアリスの最初のイールに近づく気持ちとその後の気持ち(彼のことが好きなのか、遊んでいるだけなのか)がうまく読み取ることが出来なかった。

しかしイールの気持ちは常に伝わってきた。彼が純粋にアリスのことが好きなのが良く伝わった。なのでアリスが思惑があって自分と一緒にいるのも好きだから受け入れて、最後に裏切られても好きだから恨まずに喜びをくれたと伝える所が一層切なかった。
普段人との関わりがなく、好かれてないイールがアリスに夢中になっていくのは理解できるし、最後のシーンからも終始アリスのことを考えていたんだと感じて、そんな彼が亡くなってしまうのは切なかった。

イールの気持ちが良く伝わってきて良かったが、状況設定やアリスに共感できなかったのは残念だった。
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