"1+1=1"
突然死した母の遺言により、生き別れになった兄と父を探すことになった双子姉弟のジャンヌとシモン。
「衝撃的な結末」と呼び声の高い、カナダ・フランス合作のミステリードラマ。
結末の内容には一切触れずにレビュー。
たしかにそのキャッチコピーの通り、この映画の結末は、今まで観てきた作品の中でもトップクラスの衝撃度であった。
鑑賞後には口がポカーン状態。
他の映画にもない前代未聞のラストで、久しぶりに「大大どんでん返し」を食らわされた。
だからと言って、単なる結末全振りのミステリーでないところがよかった。
ミステリー要素のほかに、家族愛を描いた人間ドラマ的要素、兄と父を探していくという意味でロードムービーの気質も持つ映画で、
なかなかハイブリッドな作品であったように思う。
考えさせられるような場面も多数。
また、物語の舞台が中東であるので、西アジア独特の宗教文化や景観を見聞きすることができるのも良いところであった。
とにかくラストが衝撃的すぎて感想の言語化が難しい。
鑑賞してしばらくたった今でも、あのラストが自分の中で尾を引いている。
隠れた名作とはきっとこういう映画のこと。
鑑賞後に深い余韻を残す超良作!