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灼熱の魂のaoのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
4.5
愛の繋がり。運命の繋がり。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の後の作品となる「メッセージ」が脳裏をよぎった。歌う女と生まれてくる時には既に残酷な未来が待ち構えている子供。かなり胸が痛い結末でありながら、見終わった後は心のどこかで少しだけ救われた気分になる。

双子が兄を探す現代の時間軸の後に、それについて補足する過去の母の記憶が交互に流れる小説のような構成のため、話自体は分かりやすくまとまっている。しかし、それぞれ話の中盤程度に訪れる残酷なシーンや、回収される謎がデカ過ぎて何度か巻き戻って確認してしまった。

人間の憎悪や偏見、それに巻き込まれる人の存在が見ていて辛い。
宗教観や情勢について詳しい情報を知っていればもっと飲み込みやすい。
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