キューブ

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルのキューブのレビュー・感想・評価

4.0
(18年7月13日 Netflix 4点)


(15年8月5日 Hulu 4点)


 今までのシリーズとの違いを上げてみる。まず笑えるシーンが多いこと。これは意外と重要だ。2時間10分という上映時間の中観客を飽きさせないためには緩急つける必要がある。その点ピクサー監督のブラッド・バードは上手だった。だれない程度にそういったシーンを盛り込み、かつクライマックスシーンもまとまっている。
 そしてチーム・プレー。「M:i:III」はある程度この点は考慮されていたものの、基本的にイーサンのワンマンプレー。今回は一人一人に個性があり、完璧なチームとして成立している。しかも見せ場まで全員分用意してある。
 もちろん欠点がないわけではない。このシリーズの欠点は基本的に同じ筋立てをたどるということだ。潜入ミッションの際、必ず誰かが警備システムにハッキングし、別のメンバーが(たまに変装して)潜入。これの繰り返しだ。「ゴースト・プロトコル」では大きな見せ場が3つあるのだが、スパイなのでやることは同じ。さすがに4作品も見てると飽きが来てしまう。さらに敵のキャラ付けが薄いのも難点だろう。今までの黒幕はそれなりに印象的なキャラクターだったのに今回の敵は良く覚えていない。というかなんで核弾頭を発射したいのかという動機も弱い。これらの点はどうにかするべきだった。
 だが見ているうちは大して気にならないだろう。アクション映画の醍醐味は「その時、楽しめるか」だ。トム・クルーズ主演の中でも一番にスリルのあふれるアクション大作だろう。彼にとっても起死回生の一作になったはず。過去作へのオマージュも嬉しい。最新のガジェットが多く出てくるのも子供心をくすぐられる。これをどうして「つまらない」などと言えるだろうか。「古くて新しい」最高のアクション映画だ。
(12年2月6日 映画館 4.5点)
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