こまち

人生はビギナーズのこまちのレビュー・感想・評価

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
3.6
しょぼくれたユアンマクレガーが最高。私もしょぼくれたユアンマクレガーのぼさぼさの髪の毛をワシャワシャしてハグしてあげたい…笑

大好きだったけどどこか遠い存在だった父が母の死後、75歳にして「自分はゲイだ」とカミングアウト。さらに新聞広告で恋人や友達を募集したりゲイ仲間をうちに呼んでパーティー、政治的活動や宗教的活動にも精を出し、エンジョイし始めた。

そんな父と彼の恋人のアンディは親子ほどの年が離れているが愛し合っている様子が痛いほどに伝わってくる。
そんな父と息子の日々。

対して父の死後喪失感に襲われながらも魅力的な女の子と出会い彼女と静かに愛を育む。2人だけが分かるやり方で彼らは愛を確かめつつ、適度な距離感で彼らなりに進んでいく。

そんな2つの物語が回想シーンのように交互に現れて、進んだかと思えばくじけたりして、喜んだかと思いきや頭をかきむしる…。

あぁ、うまく行かないけど、まぁこんなもんさ、誰だってみんな人生はビギナーなのだから。

監督自身の実体験を元に作成されているらしく、なにか強いメッセージというよりかはそっと寄り添ってくれる雰囲気のある映画。
こまち

こまち