なおぶみ

男たちの挽歌のなおぶみのレビュー・感想・評価

男たちの挽歌(1986年製作の映画)
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日常描写の音楽の使い方とか演出とかダサいというかチャチィし、今の目で見るなら序盤の展開もっとスピードアップして欲しいとかいろいろあるけど、そんなの関係なく見終わった後に「いいんじゃん」と思える映画。

男の友情と愛情を描いた映画なんだけど、押し付けがましさとか幼稚さみたいなのがなく、真っ直ぐで愚直で、熱いんだけど暑苦しさはない(顔面の圧はある)映画。

2丁拳銃アクションや終盤のドンパチも良いんだけど、なによりマークやホー、キットの表情からくる表現力がよい。
顔の演技だけでずっと見てられるしもっと見たいと思ってしまう。

マークは誇りや自信を失ったが、それでもホー達の元に戻るという決断をしたあの瞬間に、かつて失ったものを取り戻したのだと思う。
自分に笑えて生きれないって辛い。

なにより生き様だけ残して、今際の際の言葉さえ残せず壮絶に散っていくあの姿が好きなんだ。
なおぶみ

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