原作のアニメは未見。
てっきりハリウッド映画と思っていたのだが、香港とフランスの合作だそうだ。
ブッ飛んだ日本描写が目につくが、“異世界観”と割り切ればそれほど気にはならない。海外の人間にとって日本を正確に描写することは重要ではないのだろう。所謂日本の漫画やアニメの世界観に寄せることができれば成功なんだと思う(そういう意味では成功しているのかもしれない)
サヤが何故戦っているのか、など説明不足な点は否めない(個人的な推測だが、相当編集でカットしているのではないだろうか)
にも関わらずベタ過ぎる主人公とラスボスの関係性は爆笑必死で、その設定の必要性がまったくわからない。
肝心のアクションだが、チョン・ジヒョンは相当頑張っているとは思うがやはり迫力不足。それを補うためにかなり細かいカット割りになっているのだが、そのおかげで結局状況がわかりづらくなっている。
個人的に残念なのはサヤがスパッツをはいているという点である。
何百年も生きているという設定であるならば、“組織”から支給される衣服を与えられるがままに着るはずである。
スカートをはかせてアクションをするのであるならば、見える見えないに関わらず、そこに配慮してスパッツをはかせるのはやはり違う。
下着に関して無頓着だが、それが逆にエロティックに写る、そんな風にするだけで実は作品の評価はもっと上がったはずであろう。