吉田

マルホランド・ドライブの吉田のレビュー・感想・評価

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
3.9
意味不明なことが起こってもそれを神秘として、エンターテイメントとして受け入れる態度を、リンチの映画を通して体験する。
リンチの映画には得体の知れない不気味な男や女が沢山出てくる。何者かが明かされることはなく、彼らを含めた不条理が映画をワクワクするものにしている。
カウンターで1人ラーメンを食べていると厨房でバイトにキレる店長が目に入った。先輩に飲み会の席で急に説教される。現実の世の中には不気味な人は沢山いる。
リンチ映画を観た後に、彼らを観るとシュールでワクワクしてくる。こんなにも広い宇宙で、本当に正しいことが何かを誰も知らない地球で、そんなに怒ることができるなんて、エンターテイナーだ。皮肉でもなんでもなく。
吉田

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