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劇場版 SPEC 天のKentaのレビュー・感想・評価

劇場版 SPEC 天(2012年製作の映画)
3.6
『SPEC』シリーズの続編かつ劇場版。"ニノマエ"亡き今、スペックホルダーの暴走は抑えられていたと思っていたが、新たな反逆的なスペックホルダーらが出現する。そして、その中には死んだはずの"ニノマエ"の姿も…。『SPEC』シリーズ完結に向けての重要な一作となる。

ある日、とある奇妙な事件が起こる。それは、海上でクルーザーの中の人々がミイラ化して死んでいるという不可解なものだった。そこで、通称"ミショウ"の当麻と瀬文らのところに警視総監と内閣情報官が現れ、事件の依頼をするのだった。
だが、それはなにものかに憑依された二人だった。そして、それはスペックホルダーの運命が左右される「シンプルプラン」について関係のある事件だったのだ。そして、ほっとくこともできないその事件を解決するため、当麻と瀬文は捜査へ繰り出すのだった…。

ニノマエvs当麻、宿敵同士の戦い再び。
最強のスペックとも思われていた"ニノマエ"の再出演、個人的にはとても嬉しかった。前作『SPEC 翔』では当麻のスペックで出現したのみだったが、今回は実体として登場した。だが、なにかといつもの"ニノマエ"とは違う。それがなぜかは今作を観てのお楽しみだが、ドラマ版と映画版で地味に変化が見えるように演技をする神木くんはやっぱり役者として好きだなと思う。

繋ぎとしては◎。単作としてみると△。
これが後の結へと繋がるとしてみるといい作品ではあるが、単体としてみると何か弱い気がする。今までの流れが良すぎるのもあるが、ここで減速してしまった気がする。そして、なにかと設定がこんがらがってきており、話も若干難解になりつつある。"ファティマ第三の予言"に"セカイ"の出現。全部考察しようとすると難しく感じてしまう。だが、それが今作のシリーズの良さでもあると思う。
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