わち

こわれゆく女のわちのレビュー・感想・評価

こわれゆく女(1974年製作の映画)
3.5
精神的におかしくなってしまった妻と、夫を主とした周囲の人間の困惑する様を描いた映画。
恐らく精神的な病気に対する理解が進んでいないという時代背景もあると思うが、酷く叱責したり退院パーティを開いたりと、とにかく夫の妻の状況に対する無理解がひどい。ただそれに苛立たせされるかといえばそうではなく、あくまでも夫は妻のことを愛しているということはひしひしと感じられ、無理解から生じる怒りに本人も困惑しているのも見て取れるのが観ていて辛い。明確なオチはなく、この先もこの生活が続いていくことを想像させる結末も重いが、ジーナ・ローランズの演技も含め見応えのある映画だった。
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