Chisato

パリ空港の人々のChisatoのネタバレレビュー・内容・結末

パリ空港の人々(1993年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

盗難被害に遭って入国できない男がシャルル・ド・ゴール空港で過ごした二日間を描いた話。
作中には無国籍、不法滞在、お尋ね者、父親を探す子供など訳あってトランジット状態の人々が登場する。どこの国でもない特別な空間で自分が何者なのか証明できずにいる人々の姿から空港が華やかな場所だけではないという事を強く感じる。
この話は実際にモデルになった男性が存在し、トム・ハンクスの『ターミナル』でもモデルとなっている。モデルが同じでも空港という場所、空港の人、物語の展開の描かれ方が全く違う。ハリウッド映画とフランス映画の比較ができるのも面白かった。
シャルル・ド・ゴール空港を抜け出して憧れのパリの街を見に行く場面では、パリを褒めちぎるのではなく、皆が自分の国がやっぱり良いやと考え直すところが好きだった。
Chisato

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