パリ空港の人々の作品情報・感想・評価

「パリ空港の人々」に投稿された感想・評価

空港での規制は年々厳しくなっているように感じる。昔のほうが幸せそうだとは言わないが、豊かになる一方で、小さなしわ寄せは色んなとこにあるんだろうな。ここで描かれている空港は、当時もそうだったのかはわからないけれども、ずいぶん規制が甘く映る。しかしそのあたりのことはどうでもいい。
空港には色々な国の人が集まる。国籍、言語、肌の色もそうだし、事情や目的だってそれぞれだ。人生を賭けている人だって当然いる。まあ、しかし、それは街でもあまり変わりはないか。ただ空港という場所はおもしろく、人々がもつ感情はどこか日常からは離れたところにあるように感じる。

勉強でも仕事でも結婚でも、まわりの人があたりまえのように通過していくなかで、自分だけが立ち止まっていたりすると、それは何だか人生の節目に現れる入国審査ではじかれてしまったようで、人によっては負け犬という言葉で差別をしたり、自分を卑下したりもするけれども、見方を変えれば通過できていないからこそある、出会いやよろこびもきっとそこにはあるわけで、その状況を楽しもうとする気持ちがしあわせにつながるのかもしれないな。
yusuke0516

yusuke0516の感想・評価

4.3
国と国のスキマとか国籍と国籍のスキマとか関係者と部外者のスキマとか空港っていう中でのスキマ的な空間とか
ハル

ハルの感想・評価

3.8
トム・ハンクスが出ていた映画に、「ターミナル」という、祖国が戦争状態となり空港から出られなくなった男の話があった。

こちらの作品も似たような話で、「ターミナル」より以前にフランス人の監督によって撮られている。

図像学者のアルチュロは、パスポートを盗まれ国籍不明の扱いとなり、パリ空港のトランジットエリアにとどまらねばならなくなった。そこには、彼と同じように、何らかの事情で足止めを食わされた人々がいて奇妙なコミュニティを形成していた。この物語は、そうした、言わば、「存在しないと見なされた人々」によって織り成される、ハートフルコメディである。

主人公の図像学者を演じるのは、「髪結いの亭主」のジャン・ロシュフォールである。空港で足止めを食わされ最初は戸惑っていた彼が次第に人々と交流を深めていくのにはほっこりさせられた。とりわけ、ラストの夜のセーヌ川のシーンはいつまでも印象に残って消えない。
こころ

こころの感想・評価

4.1
あらゆる人があらゆる目的へ行くために通過する結節点としての空港には、様々な時間の流れが併存していて、地理的にみればある一つの国に属していようとも、そこはどこにも属さない、切り離された、浮遊しているような場として存在する。
そこを舞台に、出会うことのなかった人々が少しだけ時間を共にし、ほんのちょっとだけ影響を与えあい、またそれぞれの流れへと戻っていく、劇的ではないけれど豊かな変化に富んだよい作品でした。
Chisato

Chisatoの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

盗難被害に遭って入国できない男がシャルル・ド・ゴール空港で過ごした二日間を描いた話。
作中には無国籍、不法滞在、お尋ね者、父親を探す子供など訳あってトランジット状態の人々が登場する。どこの国でもない特別な空間で自分が何者なのか証明できずにいる人々の姿から空港が華やかな場所だけではないという事を強く感じる。
この話は実際にモデルになった男性が存在し、トム・ハンクスの『ターミナル』でもモデルとなっている。モデルが同じでも空港という場所、空港の人、物語の展開の描かれ方が全く違う。ハリウッド映画とフランス映画の比較ができるのも面白かった。
シャルル・ド・ゴール空港を抜け出して憧れのパリの街を見に行く場面では、パリを褒めちぎるのではなく、皆が自分の国がやっぱり良いやと考え直すところが好きだった。
エイジ

エイジの感想・評価

3.7
(空港から出れない)人たちの話。

簡単に抜け出して
パリの夜景とか観てしまう人たち。

そんな、だけど(空港から出れない)人たち。


国籍ってなんやろな。

考えさせられるけど
ほのぼのともする話。

ロシュフォール、相変わらず良い味だしてます👍
imagoo

imagooの感想・評価

4.0
ゲート・トゥ・ヘヴンやターミナルなど空港を舞台にした作品を思い出しながら鑑賞、なかでもこの作品には何とも言えない哀愁が漂ってていいな。

#TombesDuCiel
#PhilippeLioret
#JeanRochefort
#MarisaParedes
#TickyHolgado
#LauraDelSol
#SotiguiKouyate
#IsmaelaMeite
#JeanLouisRichard
peanutchy

peanutchyの感想・評価

3.9
空港が好き。夜のパリ、綺麗な街並みが素敵だった。撮り方が絶妙だったのかな。ちょっと幻想的な気分になれる。それぞれ様々な理由で出入国ができないというように、事は深刻なのかもしれないけれど、作品全体の雰囲気やテンポが落ち着くような、癒されるような。なんとも言えないけれど、率直に良かった。
パリをはじめ、空港にほぼ定住しているような人たちが結構いるのかな。
というか、奥さん…あらら。
フランス語の授業で鑑賞。
しかし1つも聞き取れませんでした。
字幕に頼りまくり鑑賞。
ほんのりと暖かい作品。
しかしこれがリアルなんだそうで。
ほんとに空港に住んでる人がたくさんいるそうで。
もう1つの世界がそこにはあるそうで。
不思議な気持ちになりました。
シミズ

シミズの感想・評価

3.6
檻の中のサルにライターの火を見せるシーンがあったのでほぼCUREだった
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