のうか

グラン・トリノののうかのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
-
偏屈なおじいさんと隣人の少年の友情のお話。白人至上・男尊女卑と絵に描いたようなアメリカの古い価値観や、人生の最後に生きた証を残そうとする行動原理はまさしく等身大の老人と呼べるキャラクター造形であったように思います。全体を通して「老害の自己肯定の話じゃん」と受け取る方もいるかもしれませんが、少なくとも隣人の少年やその家族はおじいさんによって救われたように思います。遠くの親戚より近くの他人。たとえ人種や背景が違っても受け入れることが肝要だと感じる作品でした。
のうか

のうか