グラン・トリノの作品情報・感想・評価・動画配信

グラン・トリノ2008年製作の映画)

Gran Torino

上映日:2009年04月25日

製作国:

上映時間:117分

ジャンル:

あらすじ

「グラン・トリノ」に投稿された感想・評価

RD09B

RD09Bの感想・評価

4.5
最高。

イーストウッド作品で見逃していた一作。今までパーフェクトワールドをイーストウッドのナンバー1にしていたけれども、グラントリノにその座を受け渡そうと思う。

イーストウッドの作品は上質が保証されている短編小説のよう。(個人的には村上春樹が翻訳する海外小説を想起。)銃や死体も出てくるけれども派手なプロットに行き過ぎることもなく、日常の物語が丁寧に描写されている。

久しぶりにイーストウッド作品を観て、やっぱりイーストウッド作品は好きだなあと再確認させられた。

このレビューはネタバレを含みます

Blu-rayにて視聴。

愛妻を亡くし、愛犬と煙草とビールとグラントリノを愛するアメリカ人の老人と、その隣に住むモン族の少年と家族の物語。

変わらない感情と車、変わる世代と風景、国。
隣人達に関わり、少しずつ変化していく男。

アメリカに住むモン族達の姿はとても興味深く、目にも知識にも楽しませて頂きました。家中に刺繍模様が飾ってあったのが印象的。
文化の違いに戸惑いつつも、自分の息子家族以上に家族のように感じる隣人達。料理に舌鼓をうち、自らバーベキューに誘うまでに。
一人の姿と、人に囲まれる姿の対比を通して、男の変化にただただ目が離せなくなりました。少年タオの変化もひたすら嬉しい。

イタリア人の美容師と一緒にタオに『男同士の会話』をコーチする下りが最高。ゲラゲラ笑った。

磨き上げたグラントリノを眺めながらビールを傾けて、いつ見ても美しい車だ、と呟くシーンが良かった。機能美とデザインは本当に美しい。工具然り。
腕さえあれば潤滑油、ヴァイスグリップ、ダクトテープ、この3つで家のことは何でも直せる!格好良い!
あー工具触りたい。
いぶき

いぶきの感想・評価

4.3
めちゃくちゃかっこええんや😂クリント・イーストウッドの監督&主演映画は胸糞が多いけど癖になる。
妻に先立たれた頑固老人と隣人のモン族(ベトナム、ラオス、タイの山岳地帯に住む民族集団)の青年が、最後に心を通わせ互いの信頼を勝ち取っていくヒューマンドラマである。
朝鮮戦争・ベトナム戦争という史実と日本を巧みに絡ませながら、アメリカの中流家庭・アジア系移民の日常の会話・心理描写が丁寧に描かれ流石のクリント・イーストウッド監督作品である。
日本に「遠くの親類より近くの他人」という言葉があるが、まさにその通りの内容である。
satomi

satomiの感想・評価

4.4
不器用な人間の、その人なりの愛の示し方

自分が親になったら自分の親の悪口を子どもの前では言わない。
でもあれは親がそうさせてしまったんだろうな。
定年を終え、後は自由気ままに生きる頑固な爺さんと愛車の映画である。定年を終え、妻を亡くし、貯蓄だけで生きていく中で何を幸せに感じるか。ジェネレーションギャップやカルチャーギャップに揉まれストレスを感じていた彼を何が転機となったのか。歳を取るほど頭は固くなりたくない。
K

Kの感想・評価

5.0
彼の武器は 銃じゃない。
彼の誇りは 軍の勲章じゃない。
1台のグラン・トリノ

車を磨き美しい車を眺めながら 酒を飲む。

これが彼の日常だ。

隣に住む 言葉も通じないアジア人。
遠方に住む 会話が通じない 息子たち。

友人との出会いは 衝撃的で
信頼とは程遠い関係のはずなのに
時間が 家族が それを溶かしていく。

男のロマン 『グラン・トリノ』
その1台が引き起こす この事件は
一体 誰のせいなのか……

心を溶かすような温かさと
息を詰めるような 緊迫感が
混ざる とても、印象的な物語でした。

このレビューはネタバレを含みます

あまりにも有名すぎる映画だとレビューを書くのも困る。なぜかと言うと、私の思ったことをみんながすでに書いてしまっているから。例えば、主人公、ウォルト・コワルスキーの終活や、ウォルトがタオの家族に対して、正義感をみせるところなど、感激するシーンはいくらでもある。私は人と同じことをするのがあまり好きじゃないという天邪鬼なので、この秀作をなにか他の見方でみられないかと考えながら、今、コンピューターに向かってタイプを
している。

『ダーティーハリー』のMake my day!!!とかいうセリフがぴったりあっている役。ウォルト・コワルスキー、朝鮮戦争後、米国ミシガンに戻り、結婚したり、フォードで流れ作業で働いていて退職したが、熱心なカトリックの妻に先立たれ、今までにすでに培われた一本木の性格により拍車がかかり、頑固一徹の悪態をつくじじいになってしまっている。頑固だけならまだいいが、人種差別用語は日常茶飯事だし、アル中、ショットガン保持者だ。かれのことを一番理解してくれ長く連れ添った妻に先立たれたことは大きいと思うが。それに、彼の持っているジポーライターでもわかるように彼は朝鮮戦争の時、特別な部隊にいたかもしれない(米軍隊は私には良くわからないが?)、それに、『降伏している兵士を殺した』罪の意識はいつまでも彼の心を癒すことができなかったんだろうと思う。だから、それを知っていると思う、なくなった妻は、カトリックの神父のところに行って、『懺悔/告白』して欲しいと。でも、ウォルトは『青二才の童貞やろう』と悪態をつく始末。ー私はウォルトの悪態に大笑い。

ウォルトの住んでいるところは、デトロイトのGM,やFordなど自動車工場が閉鎖されて、ここで働いていた、人々が他の地にさってしまった地域だ。最初のモン族のタオのおばあさんもいったように、『なぜ白人がここにいるのか?』貧困地域と化したこの地域は犯罪の温床であり、ギャングの争いの場所になってしまっている。タオのように、仲間に入りたがらないと仲間に入れるまで、邪魔をしてくる。(これは、キャラバンといわれた、グアテマラやホンジュラス の若者と同じで、仲間に入らなければ、家族まで痛めつけられる)そして、他の人種との争いより、同じモン族の間で犯罪を犯したり、喧嘩をしたりすると聞いた。)

私はカルフォルニアのフレスノ市のモン族と人々と何十年前話したことがある。彼らは静かな民族で、市民の使わない土地を借りたり、分けてもらったりして、米国に来る前と同じように、農耕民族として生きていた。フレスノはカルフォルニアの農業地域、サンワキンバレーがあるから、多分耕作に土地が向いているのだろう。あと、ミシガン州のランシングはモン族、ベトナム人の多い場所で、GMが去ってしまったので、その空き地ができ、環境問題で、その土地が利用できずにそのままになっている。私の友達はあるGMの空き地の隣の高校で先生をしていた。私もその学校を生徒のいない時訪れたことがあるが、伝統的な作りで、中も、ロッカーの位置まで、古さを感じさせる。私の友達曰く、アジア系の生徒が一番真面目に勉強すると。
GM,やFord が去ってしまうと、税金を払ってくれる大企業が去るということなので、全くと言っていいほど、町は錆びれてしまい、住む人々の層が変わってしまう。この映画撮影はデトロイトのハイランド パークであったらしいが、映画は二千八年のだから、今現在はもっと荒んでしまっているだろう。多分?

タオのため、ウォルトは自分の命をささげた。自分がもう長く生きられないことをしていたけど、私は自分の命を人に捧げられるだろうか。自分がギャングを殺せば、自分がつみになるが、ギャングに殺されれば、ギャングたちは刑務所行きでタオにまとわりつかない。タオは新しい人生を家族と共に歩める。車もあるから仕事にも行きやすい。この犠牲的精神は、朝鮮戦争の捕虜を殺した償いから生まれたのか?? それとも?
UTAN

UTANの感想・評価

4.3
グラン・トリノとイーストウッドがカッコいい。

人種、年齢を超えた友情。そういうのを大事にしたいよね。
見終わった後、胸の奥が熱くなるような寂しさとどこか勇気が出る映画!
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