まず思ったのが、この作品は「集大成」的な作品なんだなあということ。wiki情報で申し訳ないが、この映画はクリントイーストウッドが最後の監督作にする予定で撮った作品らしい。ある意味“終活”なのだ。
だからかもしれないけど、この作品は人種というアメリカが直面している問題の解決への糸口を、多少昔ながらのやり方でありつつ温かく描いている作品だと感じた。ちょっとマッチョな印象があったので、これは意外だと感じた。
反面、作品全体的にヒロイックなナルシズムのようなものを感じなくもなく、若い女の子に気に入られる感じとか、悲劇のヒーロー的な展開で全部解決しちゃう感じとかちょっとクサい展開だなとも感じる。でもそれは多少で、ストーリーのエンタメとしての面白さや作品のやさしいテーマが素晴らしいのであまり気にならなかった。
ちょっと斜に構えて見始めたけど、想像以上に楽しめた作品だった。