うーた

機動警察パトレイバー2 the Movieのうーたのレビュー・感想・評価

3.9
退屈過ぎる!

アニメで実写と同じショットの作り方をするとこんなに退屈になるのか。思わずカット割りたくなるとこがままあった。
会話シーンがヤバイ。セリフを活かすための情報量の操作のつもりなんだろうが、いくらなんでもやり過ぎ。予算はあるだろうし理屈は通ってるけど、気になってしょうがない。

特に車内の会話がヤバい。意地でもカメラを固定してひたすら口パク。10秒間画面に変化ないのはザラ。手軽にカット割ったり、車内みたいに狭いところでもカメラ動かせるのがアニメの強みやろ。
流石に画面が持ってない。
いくらレイアウトが良くても持ってないものは持ってない。

GISのトメの長セリフはいい味出してたんだけどなぁ
あっちは義体だし、人形らしい無機物感も出てハマり演出だった
(GISは)音楽が印象的なのもあって静と動のコントラストがグッときたし。

荒川茂樹の逮捕シーンとかガチでヤバかった。30秒ぐらい面白くもない画面で、おまけに口パクすらほとんどないトメ。いつ画面が動くのかハラハラして全く話が入ってこない。


アクションシーンは素晴らしい。アニメーションでここまで無機物の重量感と"らしさ"を演出できるのか。さすが沖浦さん。ロボットアニメのロボットはキャラクターなんだけど、レイバーはあくまで鉄の塊なんだよな。地下道の戦闘は唸るほど良く出きてる。


フィクションの遠景を解像度上げて描いてみました!系譜。シンゴジラもこの文脈で作った映画なのでは。
うーた

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