機動警察パトレイバー2 the Movieの作品情報・感想・評価

「機動警察パトレイバー2 the Movie」に投稿された感想・評価

本作の主人公は後藤。
普段は飄々としているが、有事の際には切れ者としてのキャラクターを存分に発揮させる彼の姿に痺れる。
後藤の他にも渋いオヤジが複数人登場し、互いの知略が楽しめる。
NewOVAは見なくても話が繋がるため、1作目からそのまま本作を見ても問題ない。
ihatov1001

ihatov1001の感想・評価

3.3
【Youtube】一発のミサイルが引き金となって、東京が戦争状況に陥って行くという非常に不穏な内容です。
fumi

fumiの感想・評価

3.7
https://filmarks.com/movies/24512
1発のミサイルから始まる仮想戦争
このテーマ、問題提起をパトレイバー以外で出来るのか?おそらく無理だろう
原作ファンにとっては面白味のない作品かもしれない、でも現在においても考えさせられるこの問題を未だにこの作品は訴え続けている
元職からしても要撃管制のシーンでは撃墜指示のたどたどしさは若手を想起させるリアルさや、日が進むにつれ疲弊した自衛官の描写は見事である

個人的には高校の教科書にして欲しいほど防衛やシビリアンコントロールについて絶妙な問題提起をした名作
okoge

okogeの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作のパート1は疾走感溢れるアクションシーンがド派手な楽しい作品で若者が主役でしたが
なんと今作は「おっとな〜〜!!」と言いたくなる(次いで言いたいのは「押井守〜!!」です)
と上司2人の恋愛要素も含め、話も前作より大分現実的な落ち着いたものになっててドキドキが隠せません。
前作のカッコいいオープニングとは打って変わって静かに始まる警察ドラマみたいな始まりからオヨ…?と言いたかったです。OPは前作の方が好きですが。
もはやコーラとコーヒーくらいテイストが違います。季節も汗が滴る夏から吐く息が白い冬に。

OPから思ったのは登場人物の顔が!押井守作画になってる笑!私はこっちの方が好きだけど原作要素は大丈夫なんだろうか!押井作画と言っていいのか分かりませんが押井さんが関わった作品の攻殻機動隊や人狼を思い出しました。
(追記:パトレイバーの原作は漫画ではなく押井さん含め色々な人達で企画したものらしいです)
そしてメカニック作画の細かさが素晴らしいです。顔にあんまり力が入ってない分こちらに心血を注いだようにも感じます。前作よりグッとリアルに寄せた精巧なタッチ。前作との異なる描き方がほんと潔いですね…

演出がすごく美しくてひとつの絵画のようなシーンが沢山あって押井さんの美的感覚には惚れ惚れします。
水族館でぼおっと熱帯魚が泳いでる
国会の前にポツンと鎮座する戦車に雪が静かに降ってる
ビルに飛行船がユラユラ映ってる
たくさんのテレビに映る飛行機
雪が降る空を見上げる南雲さんの横顔
めっちゃ鳥が飛び立つシーン(前作同様すごい多い)
後藤が船から見上げる爆撃された橋のかっこよさ
などなど格好良さが集結されてます(?)
前作同様、鳥がたくさんいるのは何の象徴なんでしょうか?特にトラックに描かれた翡翠が気になりました。あと犬も多い。少なくとも4匹は登場してるけど、これは単純に押井さんが犬好きだからかと思いますが。
あと後藤と荒井の男2人の密談場所が水族館って目立つのでは…?でも人狼もそうだったけど博物館や水族館を待ち合わせ場所にするのは絵も華やかで演出として素敵だなと。
ちなみに1番絵的に好きなシーンは荒川が持ってきたビデオを後藤さんと南雲さんの3人が顔を寄せ合って見てる場面です。すっごく良い…。カラオケのムーディーな曲の作曲・編曲が川井憲次と表記されてたのには笑いました。

あとは後藤さんと南雲さんの関係は胸キュンせずにはいられなかったです。原作とは違うようですがこの2人の関係性に恋愛要素はすごく良いです。飄々とした後藤さんが南雲さんには割と本気でシュン…とした感じな態度をとるところが大きい犬みたいな伏せた横顔にきゅんとしました。
でもやっぱり南雲さんみたいな人は柘植さん系に惹かれるのは分かるなあと。後藤さんもいい男ですが。

原作を知らないのですが絶対にパート1の方が原作寄りですよね?押井さん要素が今回はめちゃくちゃ浸食してる…(好きです)
多分原作要素としてはパトレイバー達のべらんめえ調な熱い心意気でしょうか。ギャグテイストな脇役の会話シーンが面白く、どんな暗い状況でも気持ちを明るくさせてくれて好きです。顔がこち亀の両さんを彷彿とさせる単細胞すぎる太田が印象的。キャラクターが立ってて、そこが原作の魅力のひとつなんだろうなと思いました。

全体的にとても面白かったですが最後のオチがちょっと弱いなと感じました。
柘植さんの自決しなかった理由がもう少しこの国の未来を見てみたくなった…的な発言と
後藤さんが結果振られ、さみしい感じに恋愛要素が収束してしまった点(勝手に後藤さんを応援したいだけですが)など大筋のストーリーと恋愛面に個人的に不完全燃焼な気持ちに多少なります。アクションシーンも、もう少しあっても良かったのではないかと。
しかし前作から気になっていた上司2人が主軸だったのは予想外だったのですごく嬉しかったです。前作の若者カップルのシーンの少なさよ。
あとは全体的に、というか90%は押井守節が炸裂していて贅沢な作品でした。作画や主に演出が凝っていて素晴らしいです。話も面白かった。
押井さんは虚構、架空だったり現実か夢ともつかない曖昧さを描く天才です。柘植が遠くに見える都市を指して蜃気楼のようだと例えるところは、もはやパトレイバー作品というより押井守作品としか思えません。好きだなあ。

「戦争はいつだって非現実的なもんさ。戦争が現実的であったことなど、ただの一度もありゃしないよ」の言葉が的を得ていて心が痛くなりました。
Automne

Automneの感想・評価

4.2
押井守オールナイトに於いて。
オープニングトークでは押井守監督が色気と佇まいのアニメーションという概念のお話しをされていて、都市と雪、水鳥とビル群、そして南雲さんの美麗さには息を呑みました。
台詞回しとクーデターと戦争と幻想と現像。
我々は戦争という幻想を観ているのかもしれないし、それとも平和という夢を観ていて現実は戦争だらけなのかもしれない。
日本を偽りの平和から、偽りの戦争へ・・。
払うべき代償を他国に擦りつけて得られた、この欺瞞に満ちた平和から目覚めさせるために・・。

自衛隊と警察、政治、米軍。そして首都東京で起こるテロ。

平和と戦争は動的なものであり、「はい平和になったので終わり!ゲームクリア!」とはいかず、状態は常に変化していく。
しかもそれらは2点の変化ではなく、グラデーションのようなもので目に見えなくても戦争になっているということもある。臨界点を越えてそれらが武力という形で顕在化するまでは気づかないだけで。
「だから遅すぎたといっているんだ!」

いったい今の日本はどの段階なんだろう?

めちゃくちゃ面白い映画でした・・。夜に一人で見るのに向いてますわ。今からツタヤに返しに行きます〜。
パソコンをいじりながら観てると、たまにいじるのをやめて観入ってしまうくらいの面白さ
雪景色に染まった東京と、浮かび上がってくる南雲さんの表情が本当に好きです
数ある押井映画の中でも一人の女性をメインとした芯のある心象演出と現代社会においてもなお色褪せない脚本に圧倒されました
前作のパトレイバーから大分離れてかなり押井監督の匂いが強く成った作品。社会的体制とテロリズム、人間としてどう有るべきなのかを問われる内容。仮の戦争を題材にして居るので重厚な雰囲気が漂い、パトレイバーメンバー皆んながとてもシリアス。後藤隊長と荒川の会話は哲学的な言葉を繰り返して居て、聞く人によっては其処に真実を見付ける事が出来るかも知れません。

人間ドラマとして良く出来て居るとは思いますが、アニメーションで観るのは辛い映画でした。
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