「政治映画」
前作の娯楽性が高い作品性が好きだったので、個人的にはイマイチのめり込めなかった。
ただ、多くの人が言うようにこの内容の映画が90年前半に作られていたと言うこと自体がすごい。好きな人はとことん好きな作品だろうなー
平和が戦争を生み、戦争が平和を作ると言う相反な事象をハードな内容で作られているので、作品内容自体は好み。でも、個人的にはエンタメ性が高く、ロボット作品としてパトレイバーの活躍が見たかったので残念ではあった。
説明台詞が多い作品は好きなのだが、あまりにも全体的に覆う暗い雰囲気が、台詞を埋没させ、1度の鑑賞ではその良さを覆い隠している気がする。
大人向けアニメとして何回もの鑑賞に耐えうる、逆に何度も見返さないと良さがわからないと言う作品になっている。
伊藤脚本がのちのガメラに続くリアルな自衛隊描写を多く含んでおり、戦闘回転翼機や戦闘飛行機の描写もリアルで好み。
キャラデザも1作目よりポップさがなくなりリアル路線になった（攻殻機動隊的な）のは好みであった。
そんな自分好みの点が多いのに、パトレイバーという作品名ゆえエンタメを期待してしまった自分への肩透かしに思ったより楽しめなかった。
本作が2010年代前後に公開されていたらどういう評価だったろう？
エヴァQと似た評価を受けたかも。星4.0
2023年３月にBSで放送された押井さん以外のメンツが集まった番組で製作裏話が聞けた。自分の感想もあながち間違いではなかった気がしてホッとしたｗ
