ベッカムの右足

デトロイト・ロック・シティのベッカムの右足のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

先日、気分を一新する為に新しい美容院に行ってみて、お任せでお願いしてみたところ、自分より一回りは若いであろうスタイリストさんに「エドワードファーロングみたいな髪型でどうでしょうか!?」と言われたが、悪気はなくともアラフォーの私にティーンの象徴とまでなったファーロングを推奨されるとは思わず驚きと動揺。
お任せと言った自分が悪いのでそのままお願いはしたが、完成して写る鏡にはただの長めの横分けのアラフォーのオジサンが座っていた。

エドワードファーロングといえば、90sカルチャーの象徴的俳優の1人であり、映画のみならずカルバンクラインのモデルも務め、特に日本からの人気は強く、学ラン着て日本企業のCMにも出演していた。

そんな彼の代表作といえば、多くの方がT2を挙げるだろうが、私はこの『デトロイトロックシティ』一択。
時は70年代後半のアメリカ、実在するバンドKISSのLiveにバンド仲間で何とかして観に行く話。

まずは単純明快に描かれているからこそ、最高に気持ち良くバカで甘酸っぱく、バカ過ぎてアオハル。バカやろうと愛情込めて言える主人公達。
そして、勿論KISSの曲が挿入歌で使用されているが、悪魔の化身と言われたバンドが作った曲がとは思えないほど、主人公達の純朴さを引き立てるのだ。

音楽好き、青春ムービー好きは是非。
エドワードファーロングの危ういセクシーさは1000%溢れまくっている。

1番好きなシーンは後半、主人公達4人が交差点で再会する場面。
男子、三日会わざれば刮目して見よという言葉があるように、少し大人っぽい表情を見せつける彼らが何とも言えないのだ。

好きな事、楽しいと思う事に考えるな感じろと若かりし頃の勢いの大切さを思い出させてくれる。

バカやろうと愛とアオハルは紙一重で、そして儚いのだ。
ベッカムの右足

ベッカムの右足