ナガサワ

アイアンマンのナガサワのレビュー・感想・評価

アイアンマン(2008年製作の映画)
4.8
マーベル作品イッキ見①
今日から、今までまともに見たことがなかったマーベル作品をイッキ見することにした。
一作目は「アイアンマン」。

スーパーヒーローには2種類いることに気がついた。
非科学的なスーパーパワータイプと、科学的なテクノロジータイプ。

もちろんアイアンマンは科学的なテクノロジータイプ。
バットマンとかもこっちになるのかな。
テクノロジーにはハードとソフトがあって、この映画ではその両面がとてもかっこよく描写されていた。

ハード的にカッコ良かったシーンが、戦車に対してアイアンマンの腕に装備したミサイルを撃ち込むシーン。
①腕を戦車に向ける→②ミサイルを装填する→③発射する→④爆発する
この一連の流れがわざとらしいほど、ゆっくりと描かれていて、”メカ的なカッコ良さ”とはこの①から④までの”間”に宿ることに気がつかされた。
そこにあるガチャガチャした動きや、音、そしてそれに要する時間。
その”機械臭さ”があればあるほど、攻撃に迫力が増す。
忍術を使うには印を結ぶ必要があるように、カメハメ派を撃つには気をためる必要があるように。

ソフト的にカッコ良かったシーンは、テロリスト達が民間人数人を人質にとるも、アイアンマンの肩から現れた銃で、テロリストだけを打ち抜くところかな。
このシーンにもやっぱり、テクノロジーならではの”間”がある。
①現在の状況を画像処理する→②一人づつ照準を合わせていく✖️テロリストの人数回→③撃つ
わざわざ一人づつ順番に照準を合わせていくという、同じ処理を何度も繰り返す”機械臭さ”が良い。

これが一度に全員分の照準を合わせてしまったり、そもそも照準を合わせる描写を省いてしまえば、何が起こっているか理解できずに、アイアンマンのテクノロジータイプとしてカッコ良さが伝わらないだろう。
何が起こっているかよく分からないのは、スーパーパワータイプに任せておけば良い。

そんな感じで、この映画はメカメカしさが非常にグッときました。