赤鬼

アイアンマンの赤鬼のレビュー・感想・評価

アイアンマン(2008年製作の映画)
2.7
面白かったけど、如何にもこうにも心の中の、魚の骨が最初から最後まで取れない映画だった。私はそもそも主人公が幼少期からそこまでメカニックにおける天才だったにも関わらず、21歳でCEOを務めたにも関わらず、本当の意味での兵器のもたらす力や脅威についてあそこまで夢見がちと言うのは無理があるのでは無いか?と思ってしまった。確かにアイアンマンはスーパーヒーローなんだろう。だけど、彼にだって十二分に悪の要素はある。だって彼は兵器製造の張本人。そこを蔑ろにして、正義という定義だけでアイアンマンを語るのは間違っている気がする。それに彼の側で長年秘書を務める今作のヒロインにおいてもそれは共通していて、本来なら賛同すべきでは無い人間の側で秘書をやっていて、そして兵器製造を行う彼の側で働いていたのにそこに疑問を感じなかったのかがとても気になるし、にも関わらず悪い事をしている人が変わった途端、クルクルと態度を変えてる人みたいで浅はかにも見えた。好きな人だからっていう大前提には納得出来るけれど、共感を得られる登場人物がいれば物語は成立するとは決して思っていないけれど、私にはこの作品は駄目だった。
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