長月九日

青空に踊るの長月九日のレビュー・感想・評価

青空に踊る(1943年製作の映画)
3.8
フレッドアステアのクレイジーなダンス! 物語は追いやすく軍人であることを隠すフレッドとヒロインのやりとりは楽しい

第二次世界大戦を舞台に制作された作品で冒頭から日本空軍の航空機を〇機撃墜等と、こちらとしては喜べないことを喜んでいる人たちの中に放り込まれ複雑な気持ちになるが、徐々に物語に取り込まれる。他作品に比べてセリフによるストーリーテリングが時間の大半を占めているため、ダンスと歌はスパイスあるいは挿入歌くらいに思ってもいいかもしれない(もちろんちゃんといっぱいあります)

アステアとヒロインの二人の距離が徐々に縮まっていく機会ごとに歌とダンスが仕込まれている。歌とダンスはストーリー上ふたりの距離が縮まった儀式としても理由としても語られており、なるほど、ミュージカル要素とはこういう、理屈がどうではなく「歌と踊りの中では多くのステップが省略され許される」ことでもあるのだなとひとりで勝手に納得ごっこしてました僕

2017/25/72
長月九日

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