ブラッド・ダイヤモンドのキューブのレビュー・感想・評価

　丁寧に作られたアクション映画だが、「社会派」をきどったハリウッド製映画には変わりない。
　村を襲われるソロモンにはテーマに通ずる力強さがあるが他の人物はキャラクター性に矛盾が見られる。
　脚本自体、現地の悲惨さを際立たせたいあまり、所々リアリティに欠けるのも難点だろう。
　しかし時にこの映画は嫌悪感を抱くほどの生々しい事実を浮かび上がらせる。善悪関係なく、子供にまで銃を持たせ洗脳を行う様は目を背けたくなる。
(12年2月18日 BS 3点)